2006-08-20:Guang-Biさんの「虎渓の橋」で紹介(2回目)

研究者というのは、ホームページに公開できる素材を、実はすでにたくさん持っている。まずそのことに気付いてもらおうというのが、この本の第一の目的であろう。
(中略)
まずはマイドキュメントを開いて、コンテンツの素材を探してみよう。中途半端なところから始めてみよう。そう思わせてくれる本である。

「蔵書案内 - これからホームページをつくる研究者のために」
http://www011.upp.so-net.ne.jp/hu-xi/bcg/ARG.html

まさに『これからホームページをつくる研究者のために』に私が込めた思いです。個人サイト無用論・不要論も聞かれますが、やはり私はそう難しいことを言わずに、手許にあるもので始めてみてもよいのではないか、と思います。
本書は決して研究者に向けてだけではなく、学びを志すすべての方々に向けたメッセージと思っています。それだけに「まずはマイドキュメントを開いて」というGuang-Biさんの反応に励まされます。

公開したものが他の人に役立つかどうかという問題を、公開者ひとりが背負う必要はないのではないだろうか。むしろ、公開されたものをどう役立たせるかは「他の人」の側の発想にかかってるように思う。

(同上)

これはご指摘の通りと思います。本や雑誌もそうですが、自分が求めているものとまったく同じものに出会えることはまれなことです。いまそこにあるリソースを役立てられるかどうかは、最終的には読む側のスタンスにかかっています。『これからホームページをつくる研究者のために』は、発信の作法と方法を説いた本ですが、次に書く機会があれば、受信の作法と方法を述べてみたいものです。